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経済

2019年5月29日

IMDの経済競争力ランキング、シンガポールが1位に返り咲き

 
 シンガポールが、欧州の有力ビジネススクールIMDが年1回まとめている経済競争力ランキングで1位に返り咲いた。技術インフラの改善、豊富な技能労働力、良好な入国管理法、創業のしやすさが評価された。
 
 シンガポールのライバル、香港は2位を維持した。税制、事業資金の入手しやすさが評価された。昨年1位の米国は3位に後退した。トランプ政権が打ち出した税措置への信頼が薄れたことが影響した。スイスが5位から4位に順位を上げた。5位はアラブ首長国連邦(UAE)で、初の5位以内入り。ビジネス効率、生産性、デジタル化、起業奨励が評価された。
 
 シンガポールは過去10年間、常に上位5位以内にランクされてきた。IMD世界競争力センターのブリス氏は「シンガポールでは生産性が向上し、労働者数も増加した。技術インフラではインターネット利用速度が大幅に改善した」と語った。
 
 アジア太平洋地域では多くの国が前年と同じか順位を上げた。インドネシアは32位に11順位を上げた。行政効率が改善した。調査対象の63カ国・地域のうち、労賃が最も低いとの評価も得た。タイは25位に5つ順位を上げた。外国からの直接投資が増え、生産性も改善した。シンガポールは域内経済の玄関口の役割を果たせるため、域内諸国の順位上昇はシンガポールにとってプラスだという。

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