シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP4月の工業生産、わずかながらプラスに転換

経済

2019年5月27日

4月の工業生産、わずかながらプラスに転換

 
 シンガポール経済開発庁(EDB)が発表した4月の製造業生産高は前年同月比0.1%の増加で、4.3%減(改定値)だった3月から好転した。しかし月により変動の激しいバイオ医学部門を除くと2.1%の減少になる。
 
 バイオ医学部門の生産は11.2%の増加だった。薬品生産が10.9%、医療機器生産が12%、それぞれ増加した。
 
 化学部門生産は1.9%増加した。石油化学品が2.8%減だった。製油は一部プラントで保守のための操業停止があり4.3%減少した。芳香性製品などその他化学品は9.3%増加した。
 
 電子部門の生産は0.6%減で、2カ月連続の減少となった。コンピューター周辺機器、データストレージの生産は減少した。一方、半導体生産は0.3%とわずかながら増加した。半導体の生産増についてバークレーズのエコノミストは、中国のスマホメーカー、華為(ファーウェイ)からの一時的注文増の可能性を指摘した。電子部門生産は年初4カ月では3.2%の減少になった。
 
 精密工学部門の4月の生産は10.4%減少した。運輸工学部門と製造一般はそれぞれ1.1%の減少だった。運輸工学では航空機保守は増加したが、陸運関連およびリグなど海洋・オフショアは減少した。

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