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2019年5月22日

ジョホールバル・ウッドランズ快速鉄道、工事延期の協定に署名

 
 シンガポールとマレーシアの運輸担当閣僚は5月21日、PSAビル内のシンガポール運輸省で、マレーシア・ジョホール州ジョホールバルとシンガポール北部のウッドランズを結ぶ快速鉄道(RTS)の工事開始を9月30日まで、当初予定より6カ月間延期する協定に署名した。延期に伴う費用としてマレーシアはシンガポールに60万Sドル(約4,808万円)を弁済した。
 
 署名後の共同記者会見でコー・ブンワン運輸相は、昨年合意された形、あるいは何らかの変更を加えた上での工事再開をシンガポールとして希望していると表明した。
  
 そのいずれでもない場合、マレーシアはプロジェクトを打ち切ったとみなされ、シンガポールがこれまでにかけた費用6,600万Sドル(約52億8,858万円)を弁済することになるという。RTS事業にはシンガポールからMRT(地下鉄・高架鉄道)運営事業者のSMRTが参画しており、入札応募企業、建設請負業者にも影響が及ぶという。
  
 共同声明では「両国は第1連絡橋であるコーズウエーの混雑を緊急に緩和する必要性を認識しており、混雑緩和のための、ほかの、費用の掛からない方策を引き続き検討する」とした。
 
 マレーシアのアンソニー・ローク運輸相は、民間セクターにRTSへの参画を働き掛ける意向を表明した。基盤整備の費用を抑制できれば運賃も抑制できるという。

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