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経済

2019年5月2日

不動産のオクスリー、16カ月前に取得のオフィスビルを処分

 
 不動産開発のオクスリー・ホールディングスは、16カ月前に購入したラッフルズ・プレースのオフィスビル、シェブロン・ハウスをゴールデン・コンパスに売却する契約を結んだ。総額10億2,500万Sドル(約839億4,750万円)の取引になる。
 
 シェブロン・ハウスは32階建て商業ビルで、27フロアがオフィス、下部の5階建て部分がショッピング施設。賃貸可能床面積は約26万平方フィート。
 
 オクスリーは賃貸可能床面積を43%増やし、37万4,165平方フィート(3万4,760平方メートル)にする計画を2月に発表しており、拡大工事が終了してから建物を引き渡す。土地賃借権の残存期間は70年。
 
 オクスリーは同ビルを6億6,000万Sドル(約540億5,400万円)で取得していた。購入に際し4億5,000万Sドル(約368億5,500万円)の融資を取り入れており、ゴールデン・コンパスはこれを肩代わりする。ゴールデン・コンパスは米国に拠点を置く不動産投資ファンド、AEWの100%所有会社。オクスリーの借入比率は資本金の2.55倍と極めて高く、これを今年末には1倍まで引き下げる方針で、このための資産売却だ。
 
 11月には3億Sドル(約245億7,000万円)の社債が償還を迎え、来年3月には1億5,000万Sドル(約122億8,500万円)の社債も償還を迎えるという事情もある。このため、ノボテル・ホテル、マーキュア・ホテルも売却する意向だ。

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