2019年4月24日
トゥアスのコンテナターミナル、第1期工事のケーソン設置が完了へ
西部トゥアス港において4月23日、第1期工事の桟橋建設で、最後のケーソンを設置する作業が開始された。これで埋め立て工事は4分の3が完了する。
ケーソンとは防波堤などを造る水中構造物で鉄筋コンクリート製。重さは1基1万5,000トン。ケーソン設置数は221基で、8.6キロに及ぶ海中の壁が完成する。工事は2021年に完了の予定だ。
埋め立て完了後、シンガポール海事港湾庁(MPA)は桟橋を港湾荷役のPSAに引き渡し、PSAはコンテナターミナルを整備する。最初の2つのバース(停泊地)は21年末までに完成の予定。
第1期工事を請け負ったのはベルギーのドレッジング・インターナショナル・アジア・パシフィックと韓国のデリム・インダストリアルの共同企業体で、事業費は24億2,000万Sドル(約1,994億円)。
27年までにバースを21カ所に整備する。コンテナ貨物取り扱い能力は年2,000万TEU(20フィートコンテナ換算)になる。
ケーソンの土台となる岩床の構築には独自開発の建設船を用い、作業効率を上げた。埋め立てではほかの建設現場で掘削された土を再利用し、砂の使用量を70%削減した。
トゥアスでのすべての工事が完了するのは40年代で、コンテナ貨物作業をすべて集約する。取り扱い能力は年6,500万TEUになる。