2019年4月24日
内閣小幅改造、5月からヘン財務相が唯一の副首相に
首相府は4月23日、内閣の小幅改造を行うと発表した。ヘン・スイーキアット財務相が5月1日付で副首相に昇格し、テオ・チーヒアン、ターマン・シャンムガラトナムの両副首相は副首相のポストを離れ、閣内大臣の上級相に就任する。
3人とも兼務は解かれない。ヘン氏は財務相、未来の経済委員会委員長、および国家研究財団議長を兼務する。テオ氏は安全保障担当調整相にとどまる。ターマン氏は経済・社会政策担当調整相から、社会政策担当調整相に職名が変わる。
国営投資会社のシンガポール政府投資公社(GIC)も同日、役職変更を発表した。ターマン氏が5月1日付で取締役から副会長に昇進し、会長であるリー・シェンロン首相を補佐する。ターマン氏はシンガポール金融管理庁(MAS)の長官でもある。
リー首相はフェイスブックへの投稿で「次世代の首脳陣ができつつあり、私や同僚から任務を引き継ぎつつある。彼らを支え、シンガポールの明るい未来のために、ともに汗することをすべての国民に求める」と書き込んだ。
昨年4月の内閣改造後、既に16省のうち10省では第4世代の指導者が大臣になっており、テオ氏は「これがシンガポールの、円滑な政権移行の進め方だ」とコメントした。