西尾レント、発電機レンタル会社を買収

 
　建設・産業機械のレンタルなどを行う西尾レントオール（本社：大阪市中央区）は12日、シンガポールの発電機レンタル会社ユナイテッド・パワー＆リソーシズ（UPR）の全株式を取得すると発表した。中期経営計画（2018年9月〜20年9月）で方針に掲げる海外事業拡大の一環。屋外イベント向けレンタルの本格的な海外進出を図るほか、中国建機レンタル市場への足掛かりにする。
 
　シンガポールの総合建設業者グレートアースから来月7日付でUPRの株式を取得する。取得額は5600万シンガポールドル（約46億3700万円）。
 
　UPRは1973年設立。中国とインドネシア、フィリピンに子会社を持ち、大型発電機のレンタル事業を行っている。屋外イベント向けを中心に建設現場へも対応しており、18年の売上高は2465万シンガポールドル。中国での売り上げが4割を占める。
 
　西尾レントオールは日本国内の事業環境について、20年にオリンピック関連工事が終わると急速に厳しくなる可能性があると予測。そのため海外事業の拡大で持続的な成長を図る。
 
（提供：亜州ビジネスASEAN）