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金融

2019年4月9日

OUE傘下の不動産投資信託2本、統合へ

 
 OUE(オーバーシーズ・ユニオン・エンタープライズ)グループが設けた不動産投資信託(REIT)2本が合併する。流動性が増し、機関投資家の関心を集める見通しだ。統合されるのはOUEコマーシャルREITとOUEホスピタリティーREITで、OUEコマーシャルREITが存続する。
 
 コマーシャルREITはホスピタリティーREITの株主に現金(計7,460万Sドル)と新投資口25億口を提供し、買い取る。取得手続き経費とアドバイス料を含め、ホスピタリティーREITの取得に総額15億Sドル(約1,236億円)が掛かるもようだ。
 
 シンガポール取引所(SGX)上場REITの合併はここ6カ月で2件目。DBS銀行のアナリストは、存続するREITに対し機関投資家の関心が高まり、市場での売買価格も上昇するとの見通しを示した。コマーシャルREITとホスピタリティーREITの取引は最近、活気を欠いていた。統合後のREITに対する親会社の持ち株比率は48.3%。
 
 保有資産は、OUEベイフロント、ワン・ラッフルズ・プレース、OUEダウンタン・オフィス、リッポー・プラザ(以上オフィス・ショッピングモール資産)、マンダリン・オーチャード・シンガポール、マンダリン・ギャラリー、クラウン・プラザ・チャンギ・エアポート(以上ホテル資産)。
 
 OUEはインドネシアの華人財閥、リッポー・グループの企業。

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