2019年3月21日
EUのパーム油制裁に報復を、農園大手が要請
アブラヤシ農園運営大手のFGVホールディングス(旧フェルダ・グローバル・ベンチャーズ)は、パーム油を「エコ燃料」とみなさない欧州連合(EU)の決定について、不公平な政治的判断であり、EUに対して報復姿勢を見せるよう政府に要請している。ニュー・ストレーツ・タイムズが伝えた。
欧州委員会(EC)は先週、パーム油の利用は森林伐採につながるとしてパーム油をエコ燃料と位置付けない決定を下した。これについてFGVは、小規模な入植者などパーム油に関わる国内の11万2635世帯に影響すると分析。パーム原油価格の下落で困窮する関連業者や世帯に追い打ちがかかるとし、同業のフェルクラや天然ゴム工業小規模農家開発局(RISDA)とともに、EUに対して報復姿勢を見せるよう政府に要請した。
(提供:亜州ビジネスASEAN)