1月の鉱工業生産3.2％増、製造業は減速

 
　マレーシア統計局が14日発表した2019年1月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で3.2％上昇した。上昇率は前月から0.2ポイント減速。製造業（4.2％）が前月の伸びを0.2ポイント下回ったほか、前月にプラスだった鉱業（マイナス0.9％）が落ち込んだ。一方、電力（7.8％）は1年5カ月ぶりの高水準だった。
 
　製造業では、電気・電子製品（3.9％）の上昇率が前月から3.3ポイント低下し、全体の伸びを押し下げた。また、輸送機器・その他（6.3％）も前月を0.7ポイント下回った。一方、飲料・タバコ（2.6％）は前月のマイナス1.1％からプラスに転換。木製品・家具・紙製品・印刷（5.7％）は、前月から0.7ポイント上昇した。
 
製造業売上高7.0％増
 　
　統計局が同時に発表した19年1月の製造業売上高は、前年同月比7.0％増の725億リンギ（約1兆9800億円）だった。石油・化学・ゴム・プラスチック製品が9.2％増、輸送機器・その他が7.7％増、電気・電子製品が6.3％増と高い伸びを示した。製造業の従業員数は2.0％増の109万1560人。支払われた労賃は、8.9％増の40億7270万リンギ（1人当たり3731リンギ）だった。
 
（提供：亜州ビジネスASEAN）