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政治

2019年3月15日

マレーシアとの領海紛争、平和的解決で合意

 
 シンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相は14日、マレーシアの行政首都プトラジャヤでサイフディン・アブドラ外相と会談し、両国間で紛争となっている領海問題の平和的解決で意見の一致を見た。
 
 会談後の共同声明によると、両国は直ちに互いが主張する港湾境界線の施行を停止。マレーシアは昨年10月25日、シンガポールは12月6日以前の境界線に戻し、境界が重なるのを回避する。
 
 マレーシアは10月25日、ジョホールバル港の境界線を1979年に策定の地図で定めた領海限度を超え東側に新たに設定し官報に掲載、政府所有船舶を停泊させた。シンガポールは12月6日、港湾の境界を領海いっぱいに西側に広げ対抗。両国が主張する領海が重なる結果を招いていた。
 
 外相会談は1月8日に続き2回目。声明によると両国は、◇主権が争われている同領海で商業的活動を行わない◇政府船舶を停泊させない◇自国船舶を運航する際は海洋法に関する国連条約を含む国際法に従う--を実行する。
 
 両国は境界線を確定する委員会を設けることでも合意した。両国の外務次官が議長を務める。境界線で合意に達しない場合は第3者である国際機関に裁定を委ねる。

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