2019年3月13日
スーパーコンピューティング技術に2億ドルの予算
ヘン・スイーキアット財務相は3月12日、スーパーコンピューティング・アジア会議の開幕演説で、スーパーコンピューティング能力の開発に2億Sドル(約164億1,400万円)の予算を充てると発表した。ヘン氏が理事長を務める国家研究財団が拠出する。
スマート社会の実現に向けた計画の一環で、スーパーコンピューティング能力およびネットワーク速度、接続の質を高めるための投資だという。
ヘン氏は、通常のコンピューターであれば、胃の腫瘍の遺伝子物質を調べるのに30年かかるところを、スーパーコンピューターで人工知能(AI)を利用すれば、3~4カ月で遂行できるという。
今回の投資でコンピューティング速度が大幅に増し、15〜20ペタフロップスの速度が実現される。高度のネットワーク能力を持つラップトップを100万台持つのと同様の能力だという。1ペタフロップスは1秒間に1000兆回の浮動小数点演算が可能であることを意味する単位。
会議は日本と豪州のスーパーコンピューティング協会との共催。AMD、アマゾン・ウェブ・サービシズ、アリババといった著名テクロノジー企業の関係者が参加した。
域内の高等教育機関のチームがAI開発に関する課題に取り組むコンペも開始された。7月まで行われる。