2019年3月12日
中越の亜鉛メッキ鋼板にAD税、正式導入
国際貿易産業省は8日、ベトナムと中国から輸入する亜鉛メッキ鋼板(GI)に反ダンピング(AD)税を課すと発表した。昨年11月に暫定的に導入しており、8日付で正式に導入した。最高税率は16.13%。2024年3月7日までの5年間有効となる。
税率は企業によって異なり、中国製については、鞍鋼集団の製品に対し10.02%、本渓鋼鉄には10.62%、本鋼ポスコ冷延薄板には5.47%など。個別に税率が設定されていない中国企業の製品については16.13%となる。
一方、ベトナム製については、新日鉄住金と中国鋼鉄の合弁会社であるチャイナ・スチール・スミキンの製品が3.76%、ナムキムスチールの製品が2.66%など。個別に税率が設定されていないベトナム企業の製品については15.69%となる。
AD調査は、首都近郊でGIを製造する住友商事傘下FIWスチールからの要請を昨年8月に受けて開始。その後、同年11月に暫定的にAD税が導入され、今回正式導入された。
(提供:亜州ビジネスASEAN)