シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPCPF投資スキーム、昨年は運用資産が減少

金融

2019年2月28日

CPF投資スキーム、昨年は運用資産が減少

 
 給与所得者の年金制度である中央積立基金(CPF)の投資スキーム(CPFIS)での昨年の資産運用はマイナスの成績だった。CPF局の発表によるとCPFISに基づくファンド運用で資産が7.91%減少した。このうち投資信託による運用がマイナス9%、投資型商品での運用では7.27%のマイナスだった。資産の減少は2011年以来。過去3年間の運用成績の平均は11.94%のプラスだった。
 
 最も運用が振るわなかったのは12月で、世界経済の先行き不透明感、貿易摩擦、企業業績、金利動向が運用成績に影響し、11月までの資産増加分が失われた。
 
 第4四半期の運用成績は、株式投資ファンドがマイナス10.19%、ミックスアセットファンドがマイナス5.84%、債券ファンドがプラス1.43%。
 
 1年間の運用成績は、株式ファンドがマイナス10.49%、ミックスアセットファンドがマイナス6.4%。過去3年間の平均は、株式ファンドが13.92%、ミックスアセットが10.68%、債券ファンドが6.23%、短期金融市場ファンドが2.68%のいずれもプラスだった。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPCPF投資スキーム、昨年は運用資産が減少