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社会

2019年2月26日

動物園、バードバークなど4施設で131種700の個体が誕生

 
 ワイルドライフ・リザーブ・シンガポール(WRS)が管轄する4つの動物園で昨年は131種700余りの個体が誕生した。うち35種は、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)に掲載されている。
 
 最も顕著な成果は、人間の飼育下では初のサンタクルーズスズメバトの卵のふ化で、WRSのチェン・ウェンハウアー最高生命科学責任者は「人工の環境の下における、絶滅回避に十分な数の個体の確保につながる一歩だ」と述べた。野生ではソロモン諸島に推定300匹が生息している。ふ化に成功したのはジュロン・バードバークで、昨年12月31日に最初のふ化があった。
 
 同バードパークでは、絶滅の危機に瀕しているヒヨドリ科の鳴き鳥3羽のふ化にも成功した。野生ではシンガポールに最も生息している。生息数は推定200羽。
 
 シンガポール動物園では両生類の誕生ラッシュがあった。マラヤベルツノガエルの卵から5匹のオタマジャクシが生まれ、2匹が生き延び成熟に向かっている。
 
 クロザルは7年ぶりの誕生だ。ナイトサファリでは飼育員がナマケグマの子ども2匹を人手で育てた。昨年9月に生まれたが、母グマに育児の経験がないため親元から離して育てた。リバーサファリではオオアリクイの子どもが生まれた。
 
 チェン氏は「人の飼育下での、持続可能な個体数の確保が繁殖に力を入れる目的だ」と語った。

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