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経済
社会

2019年2月25日

労災発生数が増加に転じる、昨年1.3万件

 
 シンガポール人材開発省(MOM)の2月21日発表によると、2018年の労働災害発生件数(報告ベース)は、前年比2.5%増の1万2810件となり、前年の4.0%減から増加に転じた。重度の事故、軽度の事故とも増えている。
 
 全体の9割を占める軽度の事故は2.4%増の1万2173件に拡大。ほか、重度の事故は3.8%増の596件、死亡事故は2.4%減(1件減)の41件だった。
 
 死亡事故を業種別にみると、建設が14件(2件増)で最多。これに、卸売りが5件(2件増)、運輸・倉庫が4件(3件減)、製造が4件(3件減)、不動産サービスが4件(3件増)、船舶関連が4件(2件減)と続いている。死亡事故の原因は、高所からの落下が8件と最多。13〜17年に首位だった自動車事故を抜いた。これに、自動車事故と転落・つまずき・転倒がそれぞれ7件、建造物・設備の倒壊が4件と続いている。
 
 MOMは昨年、4800件以上の検査を実施。うち死亡事故が最も多い建設業界では2700件の検査を行い、9000を超える安全衛生上の違反を発見したほか、69の業務停止命令を出している。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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