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政治

2019年2月19日

国家草創期の世代の貢献に感謝、総額61億ドルを充当

ヘン財務相は1950年代にシンガポールで生まれた世代の国家建設への貢献に報いるため、総額61億ドル(約4,972億円)の予算を割り当てると発表した。「ムルデカ(独立)世代パッケージ」として医療補助を中心に支援を実施する。これ以前に生まれた国民には既に、「パイオニア世代パッケージ」で支援が行われている。
 

ムルデカ世代パッケージの受給対象は50万人。強制加入の医療口座への積み増し、外来診療費に対する補助、高額医療保険メディシールド・ライフの保険料補助、プールや公共交通機関に利用できる高齢者カードへの100ドル(約8,150円)のチャージの形で交付する。
 

200周年記念で所得税を割り戻し、寄付奨励基金も

ラッフルズ上陸200周年を記念し、政府は総額11億ドル(約897億円)の国家剰余金をバイセンテニアル(200年記念日)賞与として支給する。約140万の国民は最高300ドル(約24,450円)を物品・サービス税(GST)補助や現金で給付を受ける。200ドル(約16,300円)を上限に個人所得税の50%還付を受ける。低所得層は給与補助に上乗せして10%の追加支給を受ける。
 

政府はコミュニティー基金も設ける。慈善団体など公共性を持つ組織への寄付に対し、同額を政府が拠出するもので、基金額は2億ドル(約163億円)。寄付の奨励が目的。

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