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政治

2019年2月8日

社会の安全・治安、産業転換を重視:新年度予算

ヘン・スイーキアット財務相は新年の2月5日、港湾運営PSAのパシル・パンジャン・ターミナルを訪れ、職員とともに正月を祝った。その後の記者会見で、4月から始まる新年度の予算では、国の安全、治安確保と、産業の革新的転換の継続、優れた雇用の創出に重点を置くと明らかにした。

 

産業転換では労働者に新たなスキルの習得と能力引き上げの機会を与え、企業がこの先も競争力を維持できるよう能力構築を後押しする。同時に、環境、生活の質への配慮も怠らず、包括的予算にするという。

 

PSAターミナルを訪問したのは、祝日でも24時間体制で仕事に取り組んでいる労働者に敬意を表するためで、ヘン氏は「空港、海港、バス・鉄道、病院、警察、国軍など、われわれが休日を楽しんでいる間も仕事についている機関、企業がある。そうしたことにわれわれは留意することが大切だ」と述べた。

 

予算案発表は2月18日。ヘン氏は「世界経済環境は不確実で、景気減速はやむを得ない。しかし長期的視野から、産業の転換を停滞させず、前進し続けることが重要だ」と述べた。

 

昨年、PSAが運営する、また運営に関与している内外港湾における貨物取扱量は8,100万TEU(20フィートコンテナ換算)で過去最高。

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