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経済

2019年1月18日

12月の非石油地場輸出、予想外の大幅減少

エンタープライズ・シンガポール(ESG)が1月17日発表した昨年12月の非石油地場輸出(NODX=石油・再輸出を除く輸出)は140億Sドル(約1兆1,294億円)で、前年同月比8.5%の減少だった。減少は2カ月連続。エコノミストは2%程度の増加を予想していた。NODXは前月比では6%の減少だった。

 

電子機器、電子機器以外の輸出とも減少した。電子機器の輸出は11%の減少で、パソコン、ディスクメディア商品、ダイオードとトランジスタの減少が顕著だった。

 

電子機器輸出は12カ月、減少が続いた後、昨年11月は4.3%増加していた。電子機器以外の輸出は7%の減少で、特殊機械、薬品、一次化学品の輸出が特に減少した。

 

市場別では上位10市場のうち、欧州連合(EU)、韓国、マレーシア向けは減少。対米は31%、対中は15.4%、それぞれ増加した。

 

対中輸出の増加について、SIMグローバル・エジュケーションのタン講師やメイバンク・キム・エンのエコノミストは、増加は一時的で、景気減速のため中国の輸入需要は衰えると予想している。

 

製造業の先行きを示す中間財輸入は前月より1億Sドル(約80億円)多い65億Sドル(約5,223億円)だった。石油貿易、再輸出を含めた総貿易は前月比5%減の856億Sドル(約6兆8,780億円)だった。

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