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経済

2018年12月28日

REIT市場、来年は外資系の上場が増加の見通し

来年は外国の不動産を資産とする不動産投資信託(REIT)の上場が増加する見通しだ。投資銀行クレディ・スイスのタン・クアンアーン氏によると、欧州や米国の資産を所有する外国のREIT業者から、シンガポールに上場したいとの問い合わせが急増しており、投資家の人気を集めそうな案件をえり好みできるほどだという。

 

現在、シンガポール取引所(SGX)には42本のREITまたは不動産信託が上場している。タン氏は、REITを取りまとめる業者のブランド力、認知度が、投資家に対する訴求力の鍵とみており、国内有力企業と提携し売り出すのが有利としている。その好例が、ケッペル・KBS米国REITだ。

 

REITはより安全な資産とみなされており、REITに対する外国人投資は、9月と10月は売り越しだったが、11月は2,810万Sドル(約23億円)の買い越しだった。REITの配当率は平均で6.7%。
REIT以外で来年有望なのは債券で、投資家は安全志向になっており、高利回り商品より、低利回りでも投資適格の債券を好む傾向を強めている。

 

OCBC銀行は8月に永久債10億Sドル(約808億円)相当を売り出したが、応募超過を受け利率を当初予定の4.375%から4%へ引き下げた。それでも30億Sドル(約2,424億円)相当の応募があった。

 

国営テマセク・ホールディングスが10月に販売した個人向け債券の利回りは年2.7%。

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