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社会

2018年12月21日

NTUCエンタープライズのコピティアム買収、競争委が許可

独占の監視に当たるシンガポール競争・消費者委員会(CCCS)は12月20日、フードセンターを運営するコピティアムを買収するとのNTUCエンタープライズの提案を、競走を損なわないと判断し許可した。この結果、NTUCエンタープライズはシンガポール最大のフードコートとコーヒーショップの運営業者になる。

 

コピティアムはフードコートを56店、コーヒーショップを21店、ホーカーセンターを1つ、運営している。NTUCエンタープライズはNTUCフードフェアを通じ、フードコートを14店、コーヒーショップを10店、ホーカーセンターを9カ所運営している。NTUCエンタープライズは全国労働組合会議(NTUC)の事業部門。

 

買収成立後もコピティアムとNTUCフードフェアは別個に運営されるが、NTUCは低価格の料理をコピティアム店で提供する。コーヒー、紅茶も低価格で提供する。

 

CCCSによると、500メートル以内にコピティアムとNTUCフードフェアの飲食店がある地域の両社合わせたシェアは20%以下。また国内のホーカーセンターは114カ所あり、両社合わせたホーカーセンターはわずか10カ所で、買収によりフードセンターの競争が損なわれることはないと判断したという。

 

NTUCフードフェアは、ライスガーデン・ミックスライスセットなど手頃な料金の食事をコピティアム店でも提供する。

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