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金融

2018年12月12日

シンガポール、金貸し業の6社に免許、交付は6年ぶり

法務省は金貸し業の6社に、来年免許を交付することを決定した。金貸し業の免許交付は2012年以来。

 

今回、交付凍結を解除するのは新たなビジネスモデルを採用したとの理由によるもので、「借り手の信用状態を分析するため、より多くの情報を利用する」、「業務のデジタル化を通じ経費を抑制する」、「期日内の返済を守った借り手に次回以降は低金利で金を貸す」などの手法の導入を評価した。

 

交付を受ける業者のうち、ミンタレスト、クレジット21など4社は4店舗での営業を認められる。IFSキャピタルなど2社は1店での営業になる。

 

払込資本はいずれも100万Sドル(8億3,000万円)以上で、これまでに消費者向け信用供与を行った実績がある。

 

金貸し業者法では最高金利を月4%に規定している。ミンタレストは、「スーパーマーケットでレジの順番待ちをしている時、割り込みがあったらあなたはどう対応するか」といった、計量心理学に基づく質問を出し、回答から信用能力を測定する。信用状態が高いと判断された借り手には低い金利で貸し付ける。

 

借り入れを希望する者はフェイスブックアカウントからモバイルアプリを利用し、借りられる金額、金利を知ることができる。このため店に出向く前に、ローンを受けられるかが分かる。

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