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経済

2018年11月28日

シンガポール、10月の工業生産高は4.3%増、市場予想を上回る

 経済開発庁(EDB)が発表した10月の製造業生産高は前年同月比4.3%の増加で、市場予想の2.6%を上回った。9月実績(0.1%減)から好転したが、大方のエコノミストはこの先、減速を予想している。

 

 製造業生産のうち、電子部門の生産は2.7%減少した。2カ月連続の減少で、電子部門の景気循環が下降期に入ったことを裏付けた格好だ。半導体、コンピューター周辺機器、データストレージ機器の生産が減少した一方、その他電子コンポーネント、情報通信機器・デジタル家電の生産は増加した。

 

 ほかに生産が減少したのは化学部門だけで1%減だった。石油製品、石化製品の生産が工場保守による運転停止のため減少した。

 

 運輸工学部門の生産は30.8%と部門別で最高の増加率だった。油田関連機器の受注が増加したためだが、比較対象の前年同月の生産が少なかったというテクニカルな要素もある。民間航空機のエンジン修理・保守需要は増加した。

 

 バイオ医学部門は11.5%の増加で、薬品、医療機器生産とも増加した。精密工学部門は1.4%増、雑貨・その他製造部門は1.3%増だった。

 

 OCBC銀行のエコノミストは、製造業生産はこの先、増加率がいくらか鈍化すると予想。一方メイバンクのエコノミストは悲観的で、生産は来年に入り数カ月、減少すると予想している。

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