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経済

2018年11月26日

シンガポール、住宅の集団売却で誕生した新造の百万長者、銀行が囲い込み

集合住宅の集団売却で誕生したにわか百万長者に銀行が目をつけ、預金や資産運用サービスを売り込み、囲い込みを図っている。先週月曜日には大華銀行(UOB)の銀行員11人がニュートン・ロード近くにあるコンドミニアム「ダニアン・ガーデンズ」を訪れサービスを売り込んだ。

 

ダニアン・ガーデンズは114戸の住宅で、4億6,800万Sドル(約384億円)でELデベロップメントが買い取った。各戸が得た売却収入は300万~400万Sドル(2億4,900万~3億3,200万円)。

 

集団売却は集合住宅の区分権所有者の合意で、土地・建物を一括して売却する取引で、今年はこれまでに2,900戸、100億Sドル相当の取引があった。1戸当たり340万Sドルの売買だ。

 

昨年通年は3,300戸、82億Sドル(約6,731億円)相当で、1戸当たり250万Sドル。今年は一等地の物件取引が多く、このため1戸当たり価格が昨年を上回った。

 

ダニアン・ガーデンズでの売り込みでUOBの銀行員は、35万Sドル超の定期預金に1.75%の利子を提示した。

 

OCBC、DBS、シティも同様に、集団売却で大金を手に入れた住民を客として取り込もうと躍起で、あるコンドミニアムでは、住民が出てくるのを1階のエレベーターのところで待ち伏せする銀行員もいた。ビュッフェに招待するという手段もよくとられる。

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