2018年11月23日
リンギの大幅変動はない、UOBエコノミスト見解
【クアラルンプール】
シンガポール系大華銀行(UOB)マレーシアは、米中貿易摩擦、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ、国際原油価格の変動といった為替変動要因があるが、マレーシアの基礎的条件は強固で、リンギの極端な変動はないとの見解を示した。
上級エコノミストのジュリア・ゴー氏は、現政権が透明性のある政府の構築を目指していること、堅調な経済成長、低失業率、経常収支の黒字をプラス要因として挙げた。
ただ、外国で保護貿易の傾向がさらに強まった場合、国際貿易には好ましくなく、マレーシアなど輸出依存型のアジア諸国はリスクにさらされる見通しだという。
長期的に見て、政府が透明性、説明責任の強化を図っていることは投資家のマレーシアへの信頼を増すことになり、マレーシア経済に望ましいという。