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社会

2018年11月16日

シンガポール、宝くじ・スポーツ賭博の掛け金は74億ドル、競馬は斜陽

公営賭博管理庁の年次報告によると、今年3月が期末の昨年度の宝くじ、スポーツ賭博に対する掛け金は計74億Sドル(約6,100億円)で、ここ10年で最高だった。一方で競馬は人気を失いつつあり、カジノ入場者も減少傾向にある。

 

くじは4-D、トト、シンガポールスイープの3種。スポーツ賭博はサッカーとモーターレースが賭けの対象だ。

 

エコノミストのソン・センウン氏は「賭け事好きはアジア人の血に流れている。4-D購入は多くのシンガポール人にとり生活の一部。取扱店も多数ある」とコメントした。

 

賭博中毒カウンセラーによれば、2016年にオンラインでも賭博ができるようになったため、かけ事をする住民が増えたという。

 

競馬は低迷している。昨年度の掛け金は11億Sドル(約906億円)で、2010年3月期の21億Sドル(約1,730億円)のほぼ半分だ。競馬は知識が必要で、また老人の慰みとみなされ、若者に人気がない。

 

カジノに入場する市民(国民と永住者)も減少している。市民のカジノ入場税は1日券が100Sドル(約8,000円)、1年パスが2,000Sドル(約16万5,000円)。

 

昨年度の入場税収入は1億3,100万Sドル(約107億円)だった。カジノ開設後の初の通年開業となった11年3月期の税収は2億2,300万Sドル(約183億円)。大負けして家族らから入場を禁じられた市民は2万8,000人に及ぶ。

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