2018年11月15日
サンドボックスプロジェクトへの参加、21日で申請を認可=シンガポール中銀
シンガポール金融管理庁(MAS=中央銀行)は、サンドボックスプロジェクトにフィンテック(革新的金融技術)分野のスタートアップが参加を申請した場合、21日で審査・認可手続きを行う意向だ。オン・イエクン理事(教育相)が11月14日、フィンテック・フェスティバルで発表した。
現在は認可まで数カ月を要しているが、この間に申請のほとんどが取り下げられるという。スタートアップの事業は流動的で変わりやすいためだ。
このためMASは、スタートアップからの申請を21日間で処理する「サンドボックス・エキスプレス」を導入する。審査項目は、技術面の革新性と出資者の適性。
サンドボックスは、プログラムを保護された領域で動作させることにより、システムが不正に操作されるのを防ぐセキュリティー機構で、外部から遮断された、守られた環境で技術を試すことができる。
MASはサンドボックス・エキスプレスの第一弾として、保険仲介、市場運営業、送金ビジネスの3分野で申請を受け付ける。