GST仮払金は来年から返還開始、マレーシア・リム財務相が言明

【クアラルンプール】本来、納税者に返されるべき物品・サービス税（GST）の仮払金が前政権の不適切処理で返還されていない問題について、リム・グアンエン財務相は8月15日、政府の責任において来年から返還を開始すると言明した。

GSTのうち投入税は仮払税として製造業者は納入を義務付けられているが、当局は2週間後に返却しなければならない。しかし前のナジブ・ラザク政権で829億リンギ（約２兆2,418億円）の仮払金を、整理公債基金からGST払い戻し信託口座への移管を関税局から要請されたにもかかわらず、信託口座に戻されたのは635億リンギ（約1兆7,172億円）で、194億リンギ（約5,246億円）の不足が生じている。

仮払金の移管を承認したのはモハマド・イルワン当時財務次官だが、次官の上司はナジブ当時財務相（首相）であり、リム財務相は「仮払金未返却の説明責任はナジブにある」と語った。返還を受けていない企業は12万1,429社に上る。

出典；ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サン、ベルナマ通信