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社会

2018年8月13日

シンガポール、ドラッグの常習者、高等教育履修者の間で増加

高等教育を受け、専門職など社会的地位もある者の間の麻薬常習がこの10年間、シンガポールで増加傾向にある。

 

チャンギ刑務所内麻薬更生センター(DRC)に昨年収容されていた囚人のうち、高等教育を受けた者は120人(2008年は10人)で、同センターに収容されている囚人の9%(同2%)を占めた。

 

弁護士のラジャン・スプラマニアム氏によると、麻薬常習者は従来、離婚家庭や、虐待、ネグレクトなどが恒常的に存在する機能不全家庭の出が多く、教育水準も低かったが、最近は良い仕事に就いている、中流あるいは中流の上に属する者にもみられる。

 

麻薬乱用で逮捕された専門職者・部長級管理職の数は、2014年が49人、16年が70人。 DRCに収容されている高等教育修了者の職業の一例は、弁護士、金融業のエグゼクティブ、公務員。海外で麻薬を覚え、帰国後も続けたという例がみられる。

 

名の知られた家の出身者の例では、メトロ百貨店創業者、オン・チョーキム氏の孫オン・ジェン(42)が昨年7月、タイマ所持で禁固2年の刑を受けた。米国の大学に在学中、麻薬を覚えた。

 

今年3月には薬品会社ICMファーマのコー社長が覚醒剤を麻薬常習者に販売したかどで5年の刑を受けた。タイマは米国の複数の州で合法化されており、関心、好奇心を持つ者が増えているようだ。

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