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経済

2018年7月18日

シンガポール、6月の非石油地場輸出、1%増に減速

シンガポール通産省が発表した6月の非石油地場輸出(NODX=石油・再輸出を除く輸出)は151億Sドル(約1兆2,500億円)で、前年同月比1.1%の増加にとどまった。電子機器輸出が7カ月連続で減少した。5月のNODXは15.5%増だった。エコノミストは、米中貿易戦争、中国経済の減速、住宅購入に対する付加印紙税の引き上げを根拠に、シンガポール経済の成長は抑制される可能性が高いとみている。

 

NODXのうち、電子機器輸出は7.9%の減少だった。集積回路(IC)、パソコン部品、デジタル家電の輸出が減少した。

 

電子機器以外の輸出は4.6%増だった。食品、医薬品、石油化学製品の輸出が増加した。5月の電子機器以外の輸出は26%増だった。

 

電子機器輸出は改善の兆しが見えない。7月、8月も比較対象の昨年が好調だったため、今年は昨年を下回ることがほぼ確実だ。

 

昨年は年間を通し電子機器輸出がNODXの増加をけん引したが、スマホ需要が一巡したため、今年の電子機器輸出の低迷は予想されたところ。

 

国・地域別NODXでは、対中が15.8%、対韓国が31%、対日が5%、それぞれ減少した。米国、インドネシア、香港、欧州連合(EU)向けは増加した。

 

石油貿易、再輸出を含めた総貿易は892億Sドル(約7兆3,700億円)で、前月より1.4%減少した。

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