シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、第2四半期のGDPは3.8%増、製造がけん引

経済

2018年7月16日

シンガポール、第2四半期のGDPは3.8%増、製造がけん引

シンガポール通産省が7月13日発表した第2四半期の国内総生産(GDP、速報値)は前年同期比3.8%増で、4.1%増だった第1四半期より減速した。

 

ほとんどのエコノミストは通年予想を維持しているが、住宅市況の過熱鎮静化措置と、米中貿易摩擦のエスカレートを下振れリスクとして挙げている。

 

製造業の生産高は8.6%の増加だった。すべての部門の生産が増加したが、特に電子、バイオ医学(製薬を含む)が増加に貢献した。メイバンク・キム・エン証券のアナリストは、世界的な電子機器需要の先細りと、それに伴う設備投資の削減、米中貿易摩擦を理由に、下半期の製造業の生産高増加率を5%以下と予想している。

 

サービス業の生産高は3.4%増加した。金融・保険、卸売・小売部門の生産増が貢献した。前期比でも2.5%増と堅調で、OCBC銀行のエコノミストは、サービス業は下半期のGDP成長の防波堤になるとの見通しを示した。

 

建設業の生産高は4.4%減と減少傾向を続けた。民間セクターの建設活動の低迷が理由だ。前期比では14.6%の大幅減だった。

 

BMIリサーチは、新築住宅は売れ残りが多数あり、新たな鎮静化措置の影響もあり、民間住宅建設活動は引き続き低迷するとの予想を示した。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、第2四半期のGDPは3.8%増、製造がけん引