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政治

2018年5月17日

シンガポール次期首相候補は複数も、現時点の選択は時期尚早=リー首相

リー・シェンロン首相は大統領演説をめぐる国会審議3日目の5月16日、演壇に立ち、約1時間にわたり、後継問題、物品・サービス税(GST)などについて方針を説明。政権交代があったマレーシア訪問予定も明らかにした。

 

首相後継問題についてリー首相は「誰が次の首相になるか、全国民の関心事であることは認識している。同僚の尊敬を集め、一般大衆が支持する存在でなければならない。それには時間がかかる。今は具体的に後継者を選択する時期にない」と表明した。

 

もっと重要なのは、若手閣僚がチームとして国民の信頼を勝ち取ることで、信頼がなければ政府は国家を統治できず、痛みを伴う措置にも踏み込めないと説明した。

 

首相は66歳で、70歳になるまでに退任する意向を表明している。次期総選挙は2021年末までに実施の段取りで、それまでには後継候補が明らかになるという。

 

マレーシアではGST廃止と売上税、サービス税の再導入を公約に掲げた野党連合の希望同盟(PH)が過半数の議席を得て政権に就いた。首相に就任したマハティール氏は6月1日付のGST廃止を表明した。

 

リー首相は「マレーシア国民はナジブ前政権に対する不満とGSTを結び付け、前政権にノーを突き付けた」と主張。「GST廃止はGSTの経済的メリットを考慮しての決定ではない。シンガポールはそうした方法をとらない」と批評した。

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