シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、リム・チュー・カンの養殖場入札、革新的技術で落札

経済

2018年4月19日

シンガポール、リム・チュー・カンの養殖場入札、革新的技術で落札

農食品・獣医庁(AVA)は4月18日、北西部リム・チュー・カンの養殖場3カ所の入札結果を発表した。落札したのはアポロ・アクエリアムとブルー・アクア・インターナショナルで、生産性の高い、革新的養殖システムを提示したことが評価された。

 

リム・チュー・カンの既存農地のうち、2021年末にリース契約が切れる62区画は国軍が使用する。このためAVAは新たに60ヘクタールの土地を分割し入札にかけるが、軍用に供される面積より少なく、ハイテク農法・養殖法の採用を奨励することで高収量を実現する。

 

今回の入札では土地使用料(20年間)を固定しており、内容で応札業者を審査した。アポロ・アクエリアムとブルー・アクアは、多層式養魚設備、自動式ポンプ、先端水処理技術など革新的内容が評価された。

 

農地面積は2区画がそれぞれ1万5,575平方メートルで、代金は37万8,000Sドル(約3,092万円)。アポロが落札したもう1区画は2万3,961平方メートルで、58万7,000Sドル(約4,803万円)。

 

アポロは8層式の養殖魚施設を採用し、年間2,000トンを生産する計画だ。遠隔管理が可能だという。

 

ブルー・アクアはティラピア、コバンアジ、ハタなどを養殖する。特許を持つ集約養魚法を採用し、年間500トンの魚と200トンのエビを生産する。

 

国内生産される魚は供給量の10%を占めているが、AVAはこの比率を15%まで高める方針だ。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、リム・チュー・カンの養殖場入札、革新的技術で落札