シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、子どもへの虐待が増加、性的虐待は180件

社会

2018年4月16日

シンガポール、子どもへの虐待が増加、性的虐待は180件

社会・家族開発省がまとめた子どもへの虐待に関する統計によると、虐待件数は2009年以降、増加傾向にあり、近年は性的虐待が特に増加した。

 

愛人の娘を虐待した罪で2月、34歳の男が禁錮34年と24回のむち打ち刑を受けたが、虐待は少女が7歳の時に始まり、7年間、毎日のように繰り返された。こうした、本来、保護に当たるべき者による虐待が増加している。同省は深刻な虐待のみ扱う。昨年、調査した性的虐待は181件で、2016年より74件、15年より99件多かった。

 

「行動と調査のための女性協会(Aware)」のアニシャ・ジョセフ・マネジャーは「性的虐待は一般に思われているより多く、統計に表れた増加は必ずしも事件の増加を意味しない。虐待被害者に対する支援の存在が広く知られるようになり、また専門家や支援機関が虐待の兆候を見付けるようになっていることが数字上の増加になって表れた」と述べた。

 

児童保護団体のソーシャルワーカーによると、子どものしつけは家族の問題として当局へ報告するのをためらう雰囲気が昔は強く、虐待の実際が統計に表れなかったと考えられるという。

 

昨年、同省が調査した虐待は894件で、身体的虐待(体罰など)が373件、食事を適切に与えないなど育児怠慢が340件。

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