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社会

2018年2月27日

シンガポール、大卒者の昨年の初任給は3,400ドル、正社員の割合は低下

昨年の大学新卒者の初任給(手取りの中央値)は月3,400Sドル(約27.5万円)だったことが、3大学が共同で実施した賃金調査から分かった。2012年の調査開始以来の最高で、今後も増加が予想されるという。

 

 シンガポール国立大学(NUS)、南洋理工大学(NTU)、シンガポール経営大学(SMU)が昨年11月、1万1,682人の卒業生を調査した。

 

 初任給の前年比増加率が大きかったのは経営、経済学、コンピューティング(コンピューターによる数値計算)の学位取得者で、NUSの経営管理学卒業生の初任給は3,500Sドル(約28万円)(前年は3,100Sドル(約25万円))。経営とコンピューティングの2つの学位のNTU卒業生は5,000Sドル(約40.5万円)(同4,600Sドル(約37万円))だった。

 

 最後の試験から6カ月以内に就職先を見つけた卒業生の割合は88.9%(同89.5%)。これにはフルタイム以外に、パート、臨時雇い、フリーランスの就業者が含まれる。

 

 正社員の職を得た者の割合は78.4%(同79.9%)だった。フリーランスの職に就いたものの割合が2.4%(同1.7%)と増加した。パート労働・臨時雇いの割合は約8%で横ばい。

 

 賃金上昇の要因として人材仲介業者は、労働需給のひっ迫、上向きの景気を挙げた。ビッグデータ、人工知能(AI)、イノベーションの領域で強い卒業生に対する需要が特に多い。

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