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社会

2018年2月20日

シンガポール、MRTサービス窓口での現金によるカード再チャージ、終了へ

MRT(地下鉄・高架鉄道)駅の旅客サービスセンター(PSC)で3月末までに、交通系ICカードへの現金による再チャージサービスが終了する。MRT利用者は自動券売機を利用しセルフ方式で再チャージしなければならない。

 

2020年末までには、自動券売機はデビットカード、クレジットカードあるいはNETS(電子決済制度)カードでの支払いのみ受け付ける。バス乗車もカード利用方式に完全移行し、現金での乗車はできなくなる。

 

PSCを運営しているのは陸運庁(LTA)子会社のトランス・リンク。これまでに89駅でPSCでの再チャージサービスを終了した。2月21日にはオーチャード、サマセット、ラッフルズ・プレース、ブギスなど24駅で終了する。チャイナタウン、ジャラン・ベサルなど残りの25駅は3月21日をもって終了する。

 

 PSCは窓口での再チャージサービス終了から最長2カ月間、サービス担当職員を駅構内に配置し、自動券売機の扱い方を知らない旅客を手助けする。

 

 コンビニエンスストアおよびトランス・リンクの発券窓口では引き続き現金による再チャージが可能。コンビニでは1回の再チャージに、50セント(約40円)の手数料がかかる。セブン・イレブンでは、月平均18万件の再チャージ取引がある。

 

 公共輸送機関利用のキャッシュレス化は政府方針だが、なじめない高齢者もいる。コンビニで再チャージしている73歳になるタンさんは「自動券売機の扱い方をトランジット・リンクの職員が説明してくれたが、手順が複雑で覚えきれない」と語った。

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