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社会

2018年2月19日

荷役のPSAシンガポール、無人搬送車入札を実施の見通し

港湾荷役サービスのPSAシンガポールは、トゥアス港で使用する無人搬送車(AGV)の調達入札を年内に実施する見通しだ。トゥアス港は2021年から順次業務を開始する予定の巨大港で、シンガポールの全海運コンテナ貨物の処理が行われる。

 

 PSAはパシル・パンジャン・ターミナルで、昨年からAGVを試験運用している。AGVは床面に磁気棒などを敷設し、それが発する磁気により誘導され無人走行する搬送用台車。

 

 試験運用しているAGVは30台で、うち22台が電池式。残りがディーゼル油と電気で走るハイブリッド型。電池式は16年に豊田自動織機、およびフランスとフィンランドの企業に発注。ハイブリッド型は12年にシンガポール政府系STキネティクスと港湾機器の中国系上海振華が試作品の製造を受託した。

 

 PSAは第1回入札で数百台のAGVを調達する見通しだ。AGVはトラックに取って代わり、波止場周辺とヤード間のコンテナ貨物輸送に利用される。

 

 ある納入業者によれば、PSAが本格採用に乗り出した場合、数千台が必要になるという。PSAは1社ではなく、複数社から調達する意向のようだ。

 

 AGVの導入ではオランダのロッテルダム港と中国の青島港が先んじている。

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