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経済
国際

2018年1月29日

シンガポール、昨年の外国直接投資、アジアへの流入が地域別で最大

国連貿易開発会議(アンクタッド)がまとめた昨年の外国直接投資(FDI)は世界全体で前年比16%減の推定1兆5,200億米ドル(約165兆440億円)だったが、アジアへの投資は増加した。特に中国、香港、シンガポールへの投資額が多かった。

 

対中FDIは推定1,440億米ドル(約15兆6,357億円)、対香港は同850億米ドル(約9兆2,294億円)、対シンガポールは同580億米ドル(約6兆2,977億円)だった。世界全体では米国が流入額1位で、中国は2位、香港は3位、シンガポールは8位。

 

東南アジア諸国連合(ASEAN)へのFDIは約33%増の1,300億米ドル(約14兆1,156億円)で、シンガポールが45%を占めた。

 

アジアへのFDIの増加は主に買収・合併(M&A)によるもので、額は730億米ドル(約7兆9,264億円)に上った。香港、インド、シンガポールで外国企業によるM&Aが多かった。

 

工業先進国に対するFDIは27%減少した。対北米(米国・カナダ)が33%減、対欧州が27%減だった。豪州などほかの先進国への投資は11%の増加だった。

 

ほかの地域別FDIでは、東欧・ロシア連邦向けは11%減、アフリカ向けは横ばい、アジア(日本を除く)向けは2%増、中南米向けは3%増だった。

 

全体で、M&Aの額は新規投資の額を上回った。しかし件数では新規投資がM&Aの2倍だった。

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