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経済

2018年1月22日

シンガポール、液化天然ガスターミナル、国全体のガス需要に対応可能

液化天然ガス(LNG)ターミナルの再ガス化施設拡張工事が、このほど完了した。運営するシンガポールLNGコーポレーション(SNLG)のジョン・ン最高経営責任者によれば、シンガポール全体のガス需要に対応できる体制になった。また、将来の多様な需要に対応するための設備増強も継続する。

 

 工事完了でLNGを再度ガス化する能力は、年1,100万トンになった。シンガポールはLNGに換算して年900万トンのガスを消費しているが、77%はマレーシアとインドネシアからパイプライン輸送で輸入しているガスで賄っている。

 

 ガス購入契約は今年から2029年にかけ満期を迎えるが、更新されるかは不明。ン氏は「両国からの天然ガス輸入契約が更新されなくても、LNGターミナルは全ての需要に対応できる」と語った。

 

 現在、ガス化施設の利用度は年間250万トンと余裕がある。貯蔵能力は54万立方メートルで、フル稼働に近い。4つ目の貯蔵タンク(26万立方メートル)を建設中で、9月までには完成する。第2桟橋は小型タンカーが停泊できるよう改修中。将来的に予想される、小口のLNG輸送需要に対応する。

 

 SLNGは昨年、LNGの貨物自動車輸送を開始した。タンクローリーから船舶への、LNG燃料供給を可能にする。

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