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2009年1月19日

間違って使いやすい英単語・英会話表現「Apartment」

日本語では、数多くの外来語とともに和製英語が広く使われていますが、中には元の意味からかなり離れた意味で定着してしまっているものもあります。英語でも同じ意味だと思って使うと、相手が違う意味で理解して会話が噛み合わない、なんてことも。

 

今回から、日本で英語を教えていたこともあるジェシンタ先生が、日本人が英語の中で間違って使うことが多い単語や表現をわかりやすく解説します。

 

1.  Mansion

英語の「mansion」は、有名なハリウッド俳優が住んでいるような大邸宅や豪邸のこと。一方、日本語の「マンション」は、コンクリート造りの高級な「apartment」のことです。

 

日本語の「マンション」のつもりで、英語で“I live in a mansion.”と言ってしまうと、次の会話例のように「どんなお金持ちなんだろう!」とカン違いされる可能性があります。ご注意を。

 

会話例(1)

A: Did you hear that Sarah and her husband bought a mansion?
サラと旦那さん、マンション買ったんだって。聞いた?
B: Wow, they must have a lot of money!
すごい、お金持ちなんだね!

 

2.  Room

英語の「room」は、家やアパートの中のひと区切りをいいます。例えばベッドルーム、リビングルームなどです。ひと部屋しかないアパートは、「studio apartment」。日本語では「部屋探し」など「部屋」に集合住宅の一室という意味がありますが、「room」にはそのような意味はありません。

 

会話例(2)


A: What are you doing this weekend?
今度の週末は何してるの?
B: I have to clean my room.
部屋の掃除をしなくちゃ

 


英語話者には、Bの人が例えば両親と同居していて、自分のベッドルームをそれぞれ掃除しなければいけない、と言っているのだと取ります。
Bの人は、本当は自宅であるアパートを掃除しなきゃ、と言いたいのであれば“ I have to clean my apartment.”と言うべきです。

 

会話例(3)

 

A: How many rooms does your new apartment have?
新しいアパートにはいくつ部屋があるの?
B: It has 2 bedrooms, and a living/dining room.
ベッドルームが2つと、リビング兼ダイニングルームだよ。

 


こういう会話の中では、キッチンとバスルームは必ずアパートにあるものなので、部屋の数には入れません。

 

 

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.138(2009年01月19日発行)」に掲載されたものです。

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