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2009年3月16日

間違って使いやすい英単語・英会話表現「ビジネスチャンス」

“I thought it was a business chance.”は通じない?

現在の事業を始めた理由を話していて「これはビジネスチャンスだ、と思ったんです。」のつもりで“I thought it was a business chance.”と言ったら、英語ネイティブの相手は一瞬ポカン……何か違ったの?と思ったことがある方、いませんか。

 

business opportunity”は、人や企業が、新しい事業を始めることによって利益を上げる機会のことです。日本語では“business opportunity”のことを「ビジネスチャンス」と言いますが、英語では一般に“business chance”という表現は使いませんのでご注意を。

 

“chance”も“opportunity”も「機会」「好機」と訳されますが、“chance”はより偶然性が高く、予想外だったり、驚くようなものといったニュアンスがあります。“opportunity”は、一生懸命努力すれば、志望する方向へ進む機会がある、というように、何らかの前提があって掴めるもの。だからビジネスの「好機」には“opportunity”が使われるのでしょう。

 

business opportunityの使い方の例

  1. Here’s an excellent business opportunity that you may want to consider. One of the fastest-growing ice cream parlors in the country has decided to begin selling a limited number of franchise licenses.
    きっとお考えになりたいと思われる素晴らしいビジネスチャンスがあります。国内で急成長中のアイスクリームパーラーのひとつが、数を限定してフランチャイズ・ライセンスを販売開始することにしたのです。
  2. I know it won’t be easy to enter the Asian market, but the business opportunities there are too great to pass up.
    アジア市場に入ることはたやすくないことはわかってるんだけど、そこにあるビジネスチャンスを見逃すのももったいなさ過ぎるんだよね。
  3. Hank is taking a big chance by leaving his job at the firm. I sure hope the new business opportunity he’s pursuing goes well for him.
    Hankはその会社での仕事を辞めるという大きな賭けに出ている。彼が追い求めているビジネスチャンスが、彼に成功をもたらしてくれることを私はもちろん願っている。
  4. The Internet has greatly increased the number of business opportunities available to people with limited investment capital.
    インターネットは、資本が少ない人々にも可能なビジネスチャンスの数を大幅に増やした。

 

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.141(2009年03月16日発行)」に掲載されたものです。

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