2011年7月4日
形容詞述語文の基本語順
A.陳述文
①形容詞が述語になり、物事の性質、状態を陳述したり、感嘆を表したり、何かを説明したりする時、述語形容詞の前によく程度副詞を置きます。
②述語形容詞の前に置く程度副詞は、特に強く発音しない限り、程度を強調する役割は弱く、単に形容詞述語文全体の音のリズムのバランスを取る働きをしているにすぎません。形容詞一文字が述語の場合、音節が一つしかないので、どうもリズムの上で何かが足りない……と感じるためであり、それを補うために形容詞の前に程度副詞を入れるようになったのです。
③ただし、形容詞述語文をもって対比を表したり、問いに答えたりする場合は程度副詞を述語形容詞の前に置く必要はありません。
a.陳述: 述語形容詞の前には程度副詞を必要とします。
b.対比: 述語形容詞の前に程度副詞を必要としません。もし程度副詞が使われていたら、特別にその程度を強調する役割を果たしています。
c.質問への回答: 上記「対比」の説明と同様です。
文=趙玲華(チョウ・リンカ)(チャイナリンガスクール 校長)
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.192(2011年07月04日発行)」に掲載されたものです。