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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2013年4月15日

大気汚染による病気について

「PM2.5」とは?

最近、中国の大気汚染が報道されていました。その汚染が西日本までに影響を受け日本でも話題になっていました。PM2.5という言葉も出てきて関心の高さを伺えます。このPM2.5というのは大気中に浮遊する小さな粒子で、髪の毛の太さの30分の1の大きさしかありません。そのため吸い込んだら肺の奥まで届いてしまい呼吸器の病気を引き起こしやすくなります。

シンガポールの空気環境

ここシンガポールでは、インドネシアの野焼きの煙(ヘイズ)による越境汚染と、自動車や工場、建設現場などからの産業排気ガスや粉塵等がPM2.5の原因物質と考えられます。従ってシンガポールも空気環境は決して恵まれている場所で

はなく、鼻炎や気管支炎、喘息をお持ちのお子さんを中心に影響を受けやすいといえます。特に風邪が治っても鼻水や咳が止まらなかったり、風邪をひかなくても咳や痰や鼻水が慢性的に続いたりします。またアレルギーをお持ちの方も症状が出やすくなると思われます。医療機関に受診なさっても症状が長引きやすく、辛抱強い治療が必要となります。

 

シンガポールでは環境省が大気汚染をモニタリングしています。
http://app2.nea.gov.sg/psi.aspx で大気汚染指数PSIとPM2.5の数値を確認することができますのでご参考になさってください。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.232(2013年04月15日発行)」に掲載されたものです。

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