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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2013年10月21日

AGA治療薬

 AGAという言葉を耳にしたことはありますか。AGAとはAndrogenetic Alopeciaの略で、「男性型脱毛症」のことです。AGAになると、前頭部の髪の生え際の後退、あるいは頭頂部の髪のボリューム低下によって地肌が見えやすくなり、髪が薄くなっていきます。

 ではAGAはなぜ起こるのでしょうか?

 一般的には遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。発症する人はDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンが過剰に働き、髪の成長期を短くします。このことにより髪の毛が太く長く成長する前に抜け落ちてしまうのです。

 AGAの治療薬には2種類あり、発毛促進剤と脱毛抑制剤に分けられます。発毛促進剤の代表薬であるミノキシジル(リゲイン)は血管を拡張させる事で毛根へ流れる血流を良くし、発毛を助けます。一方、脱毛抑制剤には代表薬としてフィナステリド(プロペシア)があり、脱毛の原因となっているDHTが作られるのを阻害して髪が抜けてしまうのを防ぎます。この二種類の薬は薬理作用が異なるので併用が可能となります。

 髪が生える速度には個人差がありますが、通常は4ヵ月頃から効果が見え始めて、2 ~ 3年かけて効果が実感できるようになります。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.244(2013年10月21日発行)」に掲載されたものです。

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