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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2013年12月16日

循環器疾患予防のための運動について

運動というと体操服に着替えて汗を流す、また野球、テニス、サッカーといったスポーツを思い浮かべる人が多いようです。それも運動の一つですが、身体を動かすという広い意味では、横になって静かにしている以外はすべて運動といえます。ですから、自分の体力や目的に合った運動をすることが大切です。

たとえば、急性心筋梗塞の患者さんに医師は運動処方を出しますが、その場合の運動とは、最初は床に起き上がる、食事をするといった処方から、回復してくると何分間の歩行といった、健康な人が意識しないような運動が処方となります。

また、循環器疾患の予防、再発予防のために適する運動としては、「有酸素運動」が効果的です。有酸素運動とは、呼吸をしながら酸素をエネルギーに換えて、長時間続けられる運動で、ウォーキング(歩行)、ジョギング(走行)、水泳、サイクリングなどがあります。有酸素運動は、心肺機能を高めるとともに循環器疾患の危険因子である高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満、ストレスなどを予防、改善するのに役立ちます。

有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリング)

→○心臓にやさしい

無酸素運動(重量挙げ、短距離走、腕立て伏せ)

→×心臓に負担

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.248(2013年12月16日発行)」に掲載されたものです。

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