シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP骨塩定量検査のすすめ

ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2014年4月21日

骨塩定量検査のすすめ

 骨は、毎日新陳代謝がバランスよく繰り返され丈夫な状態を保っています。このバランスが崩れると、骨の中のカルシウム量(骨塩量)が減って、骨の中に鬆(す)が入ったようになり、わずかな衝撃でも骨折をしやすくなります。この状態が「骨粗鬆(そしょう)症」です。

 

「骨粗鬆症」の原因

 加齢、カルシウム不足、運動不足、閉経による女性ホルモンの減少、食事や運動など日々の生活習慣などが影響して生じる骨粗鬆症は、骨の生活習慣病ともいわれています。また無理なダイエットによる栄養不足も骨粗鬆症の一因です。

 

「骨粗鬆症」の予防

 若いうちから心がけるのが理想的です。骨の材料となるカルシウム、また骨を形成するのに役立つビタミンD、ビタミンKを十分に摂り、食事全体のバランスにも配慮しましょう。ウォーキング、ジョギングなどの体重をかける運動も骨密度増加に有効です。今現在の自分の骨量を知ることが大切です。

 

「骨粗鬆症」の検査

 骨塩定量検査ともいわれ、骨の密度を測定します。測定機器にはエックス線を使うもの、超音波を使うものとありますが、いずれも苦痛を伴わず短時間で安全に検査できます。超音波による測定機器は、妊娠中の方でも安心して検査を受けることができます。特に女性は、40代から定期的に骨密度をチェックして丈夫な骨を維持しましょう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.255(2014年04月21日発行)」に掲載されたものです。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP骨塩定量検査のすすめ