2004年12月13日
『「話す力」が面白いほどつく本』櫻井 弘
「その人に対する評価は第一印象で7~8割方は決まってしまう。最初が肝心だよ。」と入社して間もない頃先輩社員から言われたことを憶えている。服装、身だしなみ、言葉遣いに留意しなさい、という意味であった。
一旦烙印されてしまった第一印象を良いものに変えていくことは難しい。その場限りであれば捨て置くこともできる。しかし長く付き合わなければならない相手であればそのイメージがずっと付きまとうことになる。厄介なことである。
さて、今回紹介する書籍は第一印象の大きな部分を占める「話す力」を伸ばすための指南書である。内容がコンパクトにまとめられており短時間で眼を通すことができる。「言葉づかい」や「言い回し」のちょとしたコツをつかめば、臆せずに「話す力」を伸ばすことができる、と説いている。
話ベタと思っている人でも「話す力」を武器にできるそうである。これでバツの悪い思いをしないで済むかもしれない。
「頭がいい人、悪い人の話し方」(PHP新書)と併せてご利用下さい。
三笠書房(知的生きかた文庫)
協力=シンガポール紀伊國屋書店
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.024(2004年12月13日発行)」に掲載されたものです。
文=秋山