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2005年3月28日

『10年目のセンチメンタルな旅』荒木 経惟・陽子

photo-3「カゲキ」「エロ」「ヌード」「ヘア」「縛り」な写真家。アラーキーこと荒木経惟という人物に対してこのようなイメージしか持っていなかった。

そんな筆者が本書『10年目のセンチメンタルな旅』を読んだ。

「いいよ。どこへでも連れて行ってやるよ。でも旅が楽しいのはオレと一緒に行くからなんだよ」と言い切る夫。そして「ふーン、そーかもしれないなー」と納得して夫と一緒にいろんな街々をさまよい歩きたいと思う妻。本書はそんな夫婦が結婚十周年を記念してフランス・スペイン・アルゼンチンを旅行した一ヶ月にわたる記録。夫はカメラを片手にどこかに行ってしまうし、妻は妻で気ままにふらふら街を散策。このように意外と自由行動が多い二人の旅。それでも二人で行くから、二人でいるから楽しい。この点は夫の撮る写真と妻の文章、どちらからも伝わってくる。本書の中には今まで抱いていたイメージの人物はいない。いたのは普通(下ネタは多いが)の妻を想う一人の夫、荒木経惟だった。反省。荒木さん勝手に思い込んでスミマセンでした。

読むと「こう楽しく過ごせるなら結婚してもいいな」と思えてくる。筆者の場合は相手を見つけるのがまず先だが。

 

筑摩書房

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.037(2005年03月28日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール本店 古矢

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