『１００億稼ぐ仕事術』堀江貴文

時代の人、ホリエモンが時間管理、情報管理などの仕事術を紹介する本。内容は特に目新しいことはなくて、他のビジネスハウツー本にも載っていそうなものだ。ただ、これは良い意味で。無駄な文章を省いて、全く面白みのない分、他のビジネス書を5冊読んだくらいの内容がある。読者を扇動するでもなく、偉そうな理屈を並べるわけでもなく、無味乾燥であるゆえに読みやすい。経験を元にしていて実績があるだけに、言葉は少なくても説得力がある。無名の著者であれば出版の価値はないであろう本だが、いま話題のこの人だから読ませる本になっているのだと言える。

この本を読んでいると、この人は、もう少し面白い語り口ができれば、これほど世間から反感を買うこともないだろうになどと考えてしまう。昨今の話題に関して、ビジョンが語られていないなどという批判があるようだけれど、その辺に問題があるのではないだろうか。

ところでこの本で一番興味深かった点は、彼が8時間睡眠をとるように心がけているということ。それだけ寝ても100億稼げるなんて！　同じように8時間寝ている私の歓心を大いに得たのである。

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