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2006年11月6日

『Carver’s Dozen レイモンド・カ-ヴァ-傑作選』レ-モンド・カ-ヴァ-著、村上春樹編・訳

photoカフカ賞、そして先日フランク・オコナー賞も取った村上春樹。カフカ賞受賞者は過去2年ノーベル文学賞を取っている。そして今回のフランク・オコナー賞受賞、村上春樹はノーベル文学賞も取るのか?と本屋で働く身としてはやはり気になる。

そこで先日、折角の休みにも関わらず外は朝から水煙に包まれており、外出もままならないので、かつて読んだ村上春樹の本を書棚からごそごそと取り出し、ベッドの上でめくっていた。今回の書評は、その中から一冊ご紹介したいと思う。それが、この『Carver’s Dozen』。

しかし、実はこれは村上春樹の作品ではない。レイモンド・カーヴァーの短篇を、村上春樹が訳し、編集したものである。現在、村上春樹は訳者としても非常に活躍しているが、私はこの作品の最後に出てくる「おしまいの断片」という詩(この作品は日本語訳のとなりに英語の原文も出ています)を読んで、村上春樹の訳がいかに素晴らしいものであるかを知った。

一連のカーヴァーの短篇はどれも素晴らしいものだが、村上春樹無くしてはその素晴らしさを感じることは出来なかったと思う。ご興味のある方は是非、カーヴァーの原文と照らし合わせて読まれてみては如何でしょう?

 

中央公論新社

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.085(2006年11月06日発行)」に掲載されたものです。
文=リャンコート店 里見

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